日清食品ホールディングスと東京大学の研究室は、食用の素材を用いて培養する「食べられる培養肉」の開発をして、実際に食べてみたとの報道です。
2025年の3月までに培養ステーキ肉の開発を目指すのであれば、遠くない将来に一般の人が食する事が起こるのでしょうか。
これからも技術的問題と倫理性については様々に紆余曲折があり得ましょうが、実際に食べる状況になれば、一般常識に多大な影響があり得そうですね。
「倍する栄養素敵なお肉の培養ステーキ肉入りラーメン」等は考えられる商品名かもしれません。
栄養補助食品としての成分が追加された培養肉というのは考えられそうですが、その上で味と食感が本来の肉と遜色ない物であった場合は、どう考えれば妥当な心持ちと言えるのかを想像する事は価値観の変容の機会になるのでは。
「魚+卵」と「魚+培養肉」は、どちらが健康維持と動物福祉を考慮した現在の技術段階で実現可能な食生活でしょうか。
培養肉に倫理的な問題点があるのかは、事業化の実現性が見えてくるにつれて、明らかになると考えます。
既に全世界的な開発競争に入っている培養肉が、人間の健康を維持する為に摂取する食材の変更を迫り、現状における妥協点を求められる可能性を認識する方が得策と言えるかもしれません。
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