安倍元首相の銃撃事件と警備体制

奈良県で遊説中に二発の銃撃を受けて死亡した安倍晋三元首相の事件について、奈良県警の鬼塚友章本部長が会見を行ったとの報道ですが、演説していた場所の背後はガードレールの向こうが車道であり警備の難しさがあったのでしょうか。

安倍晋三元首相の演説中に限り、後の車道はガードレール外側に5メートル間隔で警護が立って警戒して、後ろの車道に入っていく車に注意の為に声掛けをする方法が妥当だったかもしれない。

ガードレール外側に警察官が立つ場合の安全を確保する為には、ロータリーから出てくるバスがガードレールの近くを通過します。周辺で交通整理をしてバスが出てきやすくとか演説会場に近づく大型車両は迂回を求めても良さそう。

ガードレール前で警戒する防弾バッグを持った県警の優秀な制服警官の数人が、車道から近づく不審者が攻撃態勢を取った時点で、強力に制止する行動の開始を出来るようにする等は問題発生と対処を想定すれば考えられる方法と思います。

近づく接近者に、警護の者が何秒以内に制止行動をとれるかで配置場所を決める必要があったり、その上で不審者に接近しつつ防弾装備を使用して銃器の射線を防いだりの役割分担を定める必要性があるのでは。

車道に入ってきた時点で警戒サイレンを鳴らしマイク音声で呼びかけて、接近者が引き下がれば、時間をあけて持ち物検査を求める方法はあり得たのだろうか。

制服警官が後方の道路を注視して接近する者が不審な動作をした時点で、特徴のある鳴らし方で警笛を鳴らすのは、取り得る次善策だったとも考えられそう。

銃撃の構えを確認した警護が警備本部にインカムで連絡を入れて会場をモニターで確認している警備本部からマイクの音声で、安倍元首相と周辺の警護に状況を迅速に伝えればとか、背後からの襲撃に備える方法は様々に考えられたのでは。

後方のガードレールの両端近くと中央部の内側に階段式踏み台を設置して後方の車道に侵入する者を、専任で確認する制服警官三人以上が踏み台の周辺に立てば不意の接近者に対応する備えが出来たかもしれない。

2022年7月20日加筆修正

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