住吉大社に参拝で古き情景を思う

住吉大社の太鼓橋から見る風景
ブログ作成者による写真

正月の参拝において住吉大社の太鼓橋は一方通行ですが、上の方は比較的平らで人が少ない時は写真を撮る人もいます。参拝する人が少ない時に上の方の平らな部分で周囲の安全に気を付けつつ海の方を見晴らす場合を想定しています。

住吉大社の太鼓橋、上に登りて見える鳥居の近くまで海が迫っていた古き情景を思い起こせば南海の海原を越えて行き来した海の船人が住吉に来りて船を寄せ、住吉の社に連れ立って向かうような現在に至る人々の営みが想像されます。

周辺地域の河川舟運で商品を船に乗せられるだけ運び、陸揚げ後は効率的な運送を商家が図り日本各地と交易を行って富を得る為に危険を乗り越える必要から、住吉の神への信仰は人々が生きる上でよすがになったのだろうか。

太鼓橋の周辺などにある石灯籠を見れば江戸時代の富は歴史の中で様々になったでしょうが、数百年後の今でも関わった業種と人々の名前がある石灯籠が令和の人々が新年を過ごす横で存在し続けているのは、確かに生きた証と思います。

本殿に初めて参る時は、都市部である事もあり樹木が比較的に少なく見えるかもしれませんが、本殿の背後に大楠が幾つかある事実を意識して参拝後に見に行く事を想像するのは良い参拝方法かもしれません。

正月の住吉大社は参拝時間が終了する間際の日が沈み提灯の光が目立つ時間帯に参拝するのも風情があり良いと思われますが、大楠がある場所は先に閉鎖されていましたので、初めて参拝する場合は時間に余裕を持つ方が無難と思われます。

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