岸田首相はインドのモディ首相とアジア太平洋における協力関係などを確認する会談を終えた後に、ポーランドへ空路移動して列車に乗り換え陸路でウクライナへ向かい首都キーウに到着しました。
その後にロシア軍による残虐行為の証拠が多数発見された首都キーウ近郊ブチャを訪問して犠牲者を追悼しました。世界を震撼させた事件は国際世論の方向性を変えたと思いますが、岸田首相が訪問した事も重要な要素になると考えられる。
インドと連携を図る事で、将来の国際的な発言力を向上させる準備ができた後にゼレンスキー氏と岸田首相、プーチン氏と習近平主席の対比が国際社会で報道される事実は国際社会の緊張が高まった時に効果を発揮する可能性があるのでは。
ロシアに訪問中である中国の習近平国家主席は、プーチン大統領にウクライナと和平協議を促したと報道されましたが、民主国家群がウクライナに対する支援を継続中であり時間がたてば戦況が変わり得るとの想定がある事を留意すべきか。
習近平国家主席による具体的な和平提案がプーチン氏に強く提示された場合に、ロシアと中国と関係性が深い諸国が消極的を含めて和平提案に同調をする動きがあればどうなるかと考えましたが、現在の所はそのような動きはないと見ます。
岸田首相との会談はゼレンスキー氏にとって、プーチン氏と習近平主席の会談によるロシアの一方的な主張に配慮をした和平要請に対する反論や逆提案を行える機会になるのでは。会談後の記者会見で様々に論を繰り出せそうに思われます。
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