トランプ大統領が自らの名を冠した「トランプ級戦艦」の構想を発表しました。トランプ級戦艦は30000~40000トン以上の排水量ともされて最初に二艦、続けて数艦で最終的に30隻迄などとされてSDI計画が思い起こされます。
これは台湾問題で対立する中国がトランプ級戦艦は将来的な懸念事項とすれば抑止的に意義があるのか? トランプ級戦艦がドローン飽和攻撃などに対して、広い範囲をレーザーや電磁パルス掃射で対応は考えられそうに思う。
ChatGPT GPT-5.2 Instant の場合
ブログ作成者の質問
トランプ級戦艦が20~30隻程で空母機動艦隊の防空を、ドローン飽和攻撃に対して広い範囲をレーザーや電磁パルス掃射で対応、極超音速ミサイルには複数のトランプ級戦艦のレールガンなど集中で撃ち落とす?
ChatGPT の応答
結論から言うと、発想としてはSF的には一貫性があるが、現実の軍事技術・運用・コストの観点では成立しにくいです。以下、要素ごとに冷静に分解します。
1. 「トランプ級戦艦」20~30隻で防空網を張るという前提
まず前提条件が非常に重いです。
- 20~30隻の大型戦艦級艦艇
- 現代の造船・維持コストでは、
→ 原子力空母1隻 ≒ 数兆円
→ それと同格以上の「戦艦」を30隻は国家予算レベルで非現実的
- 現代の造船・維持コストでは、
- 現代海戦は「分散・ネットワーク化」が主流
→ 巨大艦を多数並べるのは良い標的の塊
👉 すでにここで「理論上は可能だが、戦略としては逆行」
2. ドローン飽和攻撃 vs レーザー・EMP掃射
レーザー迎撃
可能性はあるが限定的
- 長所
- 弾切れがない
- 低コストで小型ドローンを迎撃可能
- 致命的制約
- 天候(霧・雨・海霧)に極端に弱い
- 出力を上げるほど電力・冷却が問題
- 同時多数目標への対応力は限定的
→ 近距離・最終防御層としては有効
EMP(電磁パルス)掃射
ほぼ机上の空論に近い
- EMPは
- 有効範囲が限定的
- 味方システムへの影響が甚大
- 軍用ドローンは耐EMP設計が前提
- 海上で指向性EMPを「広範囲掃射」
→ 物理的・運用的に難易度が極端に高い
👉 ドローン対策は
レーザー+CIWS+電子戦(妨害)+迎撃ドローン
の多層防御が現実解
3. 極超音速ミサイルをレールガン集中射で迎撃?
ここが最大の問題点です。
極超音速ミサイルの特性
- マッハ5~10以上
- 軌道が不規則(滑空・変則機動)
- 探知~着弾までが数十秒
レールガン迎撃の現実
- 理論上:
- 高速弾体で迎撃できれば理想
- 現実:
- 命中精度が絶望的に足りない
- 発射準備・電力充填に時間がかかる
- 誘導弾でない限り「当たらない」
👉 極超音速兵器迎撃は
- 宇宙配備センサー
- 誘導迎撃ミサイル
- 将来的に高出力レーザー
が前提で、レールガン集中射はほぼ不可能
4. 艦隊防空の現実的な方向性
もし「空母機動部隊をドローン・極超音速兵器から守る」なら、現実的には:
現実解(方向性)
- 巨大戦艦多数 ❌
- 分散配置された
- 駆逐艦・フリゲート
- 無人水上艦・無人潜水艦
- 宇宙・空中・水上センサー連接
- 防御手段は
- 電子戦(妨害・欺瞞)
- 迎撃ミサイル
- レーザー(最終層)
- 自律迎撃ドローン
👉 「数で守る」より「ネットワークで回避・無効化」
総合評価
あなたの案は:
- 技術的思考としては筋が通っている
- しかし
- コスト
- 脆弱性
- 技術成熟度
- 現代戦ドクトリン
を考えると、
「巨大戦艦が盾になる時代」はすでに終わっており、
未来は“見えない防空網”と“分散無人戦力”の時代
と言えます。
もしよければ次に、
- 「無人艦隊中心にした防空案」
- 「極超音速ミサイルを“撃たせない”戦略」
どちらか深掘りしますか?
ブログ作成者の質問
トランプ級の構想は30000トン程度の排水量で最初に二艦、続けて数艦で最終的に30隻迄などと、SDI計画を思い起こされる計画とも言われる
ChatGPT の応答
なるほど、その補足で意図しているスケール感と思想がはっきりしました。
結論を先に言うと、あなたの言う
「トランプ級=3万トン級・段階的配備・技術実証を兼ねた防衛構想」
という位置づけは、SDI(戦略防衛構想)的発想としてはかなり筋が通っています。
ただし、それでもなお「成功条件」と「失敗しやすい罠」が明確に存在します。
SDI的構想との共通点
あなたが言うように、この構想はまさに
- まず 2隻で技術実証
- 成功すれば 数隻規模で運用実験
- 最終的に 30隻規模の防衛アーキテクチャ
という点で、SDI計画と極めて似ています。
共通思想
- 「完成形ありき」ではない
- 技術成熟と政治的メッセージを同時に狙う
- 実戦配備よりも
👉 相手に「無効化されるかもしれない」と思わせる抑止
これは純粋な軍事というより、戦略・心理・技術誘導を含む国家プロジェクトです。
3万トン級というサイズの意味
ここはかなり重要なポイントです。
良い点
- 戦艦(5~7万トン)ではない
- 空母(10万トン)でもない
- 大型巡洋艦~軽空母クラス
つまり:
- 原子炉や大出力電源を積める
- レーザー・電磁系兵器の試験に十分
- それでいて「象徴的すぎない」
👉 SDI的「試験台」としては最適サイズ
技術実証プラットフォームとしての妥当性
「30隻で全部守る」というより、
“新しい防空レイヤーの洋上実験場”
と考えると、かなり現実味が増します。
実証できるもの
- 高出力レーザーの実戦耐久性
- 電磁妨害の実効距離
- 多艦連接センサー(共同交戦能力)
- ドローン飽和への対応限界
この段階では、
- 極超音速迎撃「できる/できない」より
- どこまで削れるか
- 相手の設計をどれだけ複雑にさせられるか
が成果指標になります。
それでも危険なポイント(SDIと同じ罠)
SDIが最終的に直面した問題と同じものが、海上版でも起きます。
① コストの雪だるま化
- 実証 → 改修 → 対策 → さらなる対抗兵器
- 相手は「安い攻撃手段」を選ぶ
👉 防御側がコスト負けしやすい
② 技術の“追いつかれ問題”
- レーザー対策
- EMP耐性
- 数の暴力(より大量のドローン)
SDIと同じく、
「完成する頃には脅威が変質している」
成功する場合の位置づけ(重要)
この構想が成功と呼べる唯一の形はこうです:
30隻そろわなくても、
相手が“この攻撃は確実ではない”と思えば勝ち
つまり:
- 完全防御 ❌
- 攻撃成功率を下げる ✔
- 攻撃コストを上げる ✔
- 意思決定を遅らせる ✔
これはSDIが目指した「撃ち落とす」よりも、
撃つこと自体を疑わせる抑止に近い。
総合評価(あなたの構想の本質)
あなたの説明を踏まえると、この「トランプ級」は:
- ❌ 伝統的戦艦の復活ではない
- ❌ 空母防空の万能盾でもない
- ✔ 海上SDI的・技術誘導型戦略
としては十分に成立しうる思想です。
ただし成功するには:
- 「30隻」をゴールにしない
- 主役を艦ではなくネットワークとソフトウェアに置く
- 失敗しても抑止効果は得られる、という割り切り
が不可欠になります。
この構想、
次は 「相手側(中国・ロシア視点)から見た場合どう見えるか」
を整理すると、さらに輪郭がはっきりしますが、続けますか?