ワグネル代表プリゴジン氏による反乱呼びかけをプーチン氏が非難

ウクライナ侵攻に主要戦力として従軍したロシアの民間軍事会社ワグネル代表であるプリゴジン氏は、ロシア軍のショイグ国防相とゲラシモフ参謀総長の解任を求めて反乱を呼びかけた疑いがあるとのロシア当局による判断が報道された。

それに対してロシアのプーチン大統領は「いま直面しているのは裏切り行為だ、過度な野心と私欲がこの反逆をもたらした」と発言して、プリゴジン氏に対する治安当局の捜査開始を指示しました。

ウクライナ軍の反転攻勢が進む中でロシア軍は強固な防衛線に戦力を配置して、その周辺にも打撃戦力を配置している中でプリゴジン氏の行動は起こりました。過酷な戦場で生き残った兵士が構成員のワグネルは戦闘力が高いと思われる。

ロシアの南部軍管区司令部がワグネルに占拠されて、更に戦力が手薄なロシア国内をモスクワに向けて進軍中との未確認な報道も見聞きしました。フェイク情報と誇張の可能性があるとの意見もあります。

ウクライナ軍と対峙する戦力からワグネルに対抗する部隊を抽出するより早く、ワグネルがモスクワに進軍できる状況はどのように評価するべきか。プーチン氏の権威は低下するかもしれません。

国際社会との妥協がロシアの最善とも思えるだけに、明日以降にモスクワ周辺の状況がどうなるのかを注視する必要があると思いました。

ブログ投稿から数時間後の追伸ですがベラルーシのルカシェンコ大統領の仲介により、ワグネル代表プリゴジン氏は不問に付された上でベラルーシに出国して、ワグネル構成員は今回の反逆行為については不問にされると報道されました。

Google AIの大規模言語モデル「Bard」(ベータテスト中)のチャットログ。
Googleによる説明ブログ記事リンク Google Japan Blog: AI の次の重要な一歩
Bardに「DeepL翻訳」英訳で、上記の七段落文章を質問した場合の応答

Bardの応答を引用
プリゴジンとワーグナーの状況は非常に複雑かつ流動的です。長期的な影響がどうなるかを言うのは難しいが、これがウクライナ戦争の行方に大きな影響を与える可能性のある深刻な進展であることは明らかである。

一方で、プリゴジン氏の行為とされる行為は、ロシア軍内部での不満の高まりの表れとみなされる可能性もある。もしワーグナーが実際にモスクワに進軍しているのであれば、ロシア軍のかなりの部分が戦争の進め方に満足しておらず、自らの手で事態を解決しようとしているということを示唆している。これはプーチン大統領の権威に大きな打撃となる可能性があり、ロシアのさらなる不安定化につながる可能性がある。

一方で、プリゴジン氏の行動は、ウクライナで増大する問題から目をそらすためのプーチン氏の単なる策略である可能性もある。プーチン大統領は、内部からの脅威を演出することで、戦争への支持を集めたいと考えているのかもしれない。また、ワーグナーが実際にモスクワに進軍しているのではなく、単に西側諸国との交渉における交渉材料として利用されている可能性もある。

この状況の本当の意味が何なのかは時間が経てば分かるだろう。しかし、これが注視すべき大きな進展であることは明らかです。

プリゴジンが告訴なしでベラルーシを出国し、ワーグナーのメンバーが反逆罪で無罪になるという続報は確かに興味深い。これはプーチン大統領がワグナーグループをなだめ、彼らが自分に対してさらなる行動を取るのを阻止しようとしている兆候である可能性がある。しかし、これはウクライナで増大する問題から注意をそらそうとするプーチン大統領の単にPR的な動きである可能性もある。

今後数日から数週間でこの状況がどのように発展するかを見るのは興味深いでしょう。

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